IT研修

IT研修前の準備と確認事項

IT研修を依頼する際に、確認すべき事項がいくつかあります。研修を効果的なものにするために研修会社の担当者と一緒に準備を進めていきましょう。

IT研修で確認することは

基本事項

研修の実施にあたってまず確認する基本事項です。

  • 受講人数
  • 研修の目的とゴール
  • カリキュラム
  • 研修会場
  • 日程、開始・終了時刻

会場・設備

研修内容に応じて準備します。事前に担当者や講師と確認しましょう。

  • 受講者の座席、配置
  • 講師の位置
  • 受講者用PC、講師用PC
  • プロジェクタとスクリーン
  • 各PC用電源
  • 講師用マイク
  • ホワイトボード
  • インターネット接続

その他詳細事項

  • 当日のスケジュール
  • 受講者リスト
  • テキストや演習用ファイルの配布方法
  • PC, Officeソフトのバージョン
  • 事前課題、研修前後のスキルチェック
  • フォローアップ研修

不明な点は細かいことでも研修会社の担当者にどんどん聞いておきましょう。効果的な研修のためにはしっかりとした事前準備が欠かせません。

Excelスキルの目安は

Excelが使えるかどうか

Excelの研修を実施するにあたって、受講者の方々のExcelスキルレベルをある程度確認する必要があります。そしてスキルレベルの目安として、よく挙げられる項目のひとつに「VLOOKUPが使えるかどうか」があります。VLOOKUPが使えると初級レベルはクリアしているという判断です。

Excelスキル

VLOOKUPが使える人は、基本的な操作や数式の入力、関数の基本はできていると言えますので、研修を実施するとしても、中級編からで問題ありません。(独学で進めてきたので基礎から確認したい、というケースもありますが)

逆に言えば「VLOOKUPは使ったことがない」「使ったことはあるけどあまり自信がない」という方は初級者レベルということになります。ですので、初級者レベルの方がスキルアップを目指す場合「VLOOKUPを使えるようにする」というゴールを設定することも多いわけです。でもなぜVLOOKUPなのでしょうか。

これは、VLOOKUPが実務で非常によく使われる関数であることに加え、VLOOKUPの引数を理解しているということは、他のいろいろな関数を利用するためのベースができていると言えるからだと思います。また、ExcelでイメージしやすいSUMなどの「計算」と違って、「検索」という概念になるので、Excelの関数を理解するステップとしてもちょうどいいのかと思われます。

Excelスキル 中級レベルになるためには

Excelスキル

VLOOKUPが使えるようになると、ひとまず初級レベルはクリアと言えますが、もう少しステップアップするためには何が必要となるのか。関数やピボットテーブルなど、いろいろありますが、考え方としてひとつ挙げたいことは、「作業用のセル(または行や列)を使えるかどうか」です。

この「作業用のセル」を使うという考え方は、Excelを使用するうえで非常に重要になってきます。ごく簡単な例で言うと、消費税を計算するのに「=A1*0.08」とするのか、「=A1*B1」としてB1セルに”8%”と入れておくか、です。

これは、セル参照というExcelの基本概念をしっかり理解できているかどうかの目安になります。この点はExcelの根本的な考え方につながりますし、実務でも大きなポイントになってきます。

単に関数の使い方やExcelの機能を覚えるのとは違って、より実践的な考え方になってくるため、初級レベルからのステップアップにはこのあたりを組み込むのがよいかと思います。

Excelスキル アップのための講習

新入社員向けIT研修、何をやっている?

新入社員研修では、やはり基礎スキルの研修がメインとなりますが、 新入社員向けIT研修 の中でも定番の人気カリキュラムは、Excel研修です。続いてPowerPoint研修とWord研修となっています。またビジネスメール研修も増えています。

アップナレッジで実施した新入社員研修、内定者研修の内容を実施時間数で見てみると、Excel研修、PowerPoint研修の次がビジネスメール研修となっています。

社会人としてビジネスメールの基本をしっかりと身に付けてほしい、というご要望が増えていることもありますし、Word研修に使う時間が他に比べて短いことも多いため、割合としてもビジネスメール研修の時間数が大きくなっています。

新入社員向けIT研修

Excelは前述のとおり定番研修となっていますが、業種や職種によらないベーシックスキルとなっていることがあります。PowerPointはある程度、必要とされる職種が絞られることもあるため、時間数は少なくなるものの、カリキュラムに組み込むことが多い状況です。Wordについては、通常のビジネス文書を作成するための操作はできる人も多いことから、時間数的には他に比べて少なめです。

もちろん業種や職種によって変わってきますが、新入社員向けIT研修 においては概ね上記のような割合で行われることが多いと思います。研修に使う時間や費用を有効に活用できるよう、必要な研修を必要なだけ、効率的に実施したいところです。