エクセル研修を検討で悩むのが「講習のレベル感」ではないでしょうか。
どの程度のレベルで実施すればよいか。
これは研修の成否に関わる一番大きな要因であり、それだけにエクセル研修の実施にあたって悩む部分と言えますよね。そこで、レベル感を決めるときの考え方を整理していきたいと思います。
エクセル研修のカリキュラム
公開講座ではなく一社向けの研修の場合、一般的に研修のベースとなるカリキュラムがあって、ニーズに応じてカスタマイズするということが多いと思います。このベースとなるカリキュラムをまずは見てみましょう。
たとえば弊社(アップナレッジ)では、ベースとなるカリキュラムとして「Excel基礎編」と「Excelステップアップ編」、「Excel応用編」などがあります。他にもいくつかありますが、まずはこの主要3コースで考えます。
各カリキュラムでカバーしている範囲は、ざっと以下のようになっています。(あくまでも弊社の場合です)
表の作成、四則演算、絶対参照、SUM・AVERAGE・COUNT・COUNTIF など
基礎の確認、SUMIF・IF・VLOOKUP、条件付き書式、ピボットテーブル など
効率的な操作方法、関数応用、マクロ基礎 、応用演習 など
それぞれもう少し細かい部分や各項目での演習も交えながら進めていって、総合演習も含めて1日6時間での構成となっています。
どれをベースにする?
では「講習のレベル感」を考えるとき、どのカリキュラムをベースにするかということですが、当然、受講者のレベル感にあわせていくことになります。それを正確に把握するのがまた難しいところではありますが、その点は事前のスキルチェックなどで確認するケースが多いかと思います。(アップナレッジでも事前のスキルチェックを行っています)
ただ、一般的には「エクセルは普段から使っている。四則演算やSUMぐらいは問題なく使える」という方が多いと思います。設定するレベル感で言うと「初級から中級」といったところです。
実際、アップナレッジで実施するエクセル研修でも、初級から中級にあたるExcelステップアップ編をベースにカリキュラムを構成するケースが多くを占めています。これは「エクセルは使っているけどちゃんと学んだことがない」という方が多いから、とも言えるかもしれません。それから新人研修などでもステップアップ編のレベル感で設定することが多いですね。
ですので、他にもいくつかのコースがあって悩むところではありますが、まずはステップアップ編をベースに考えるのがおすすめです。
「初級寄りのステップアップ編」とか「中級寄りのステップアップ編」(なんだかあいまいな言い方ですが…)などはカスタマイズで対応したり、当日の状況を見ながら講師がペースや項目を調整していったりもできます。
ということで、まずはベースを決めて、必要に応じてカスタマイズして、という流れで考えていくイメージになるかと思います。
1日の講習でどこまでいけるか
それから「1日の講習でどこまでいけるか」というのもよく聞かれることです。前述のように「エクセルは普段から使っている。四則演算やSUMぐらいは問題なく使える」というレベルでスタートした場合、カリキュラムどおりではありますが、VLOOKUPあたりまでは問題なくいけるかと思います。もちろん個人差はありますが、概ねカリキュラムの内容はひととおりカバーできます。
ときどき「エクセルを使ってない人でも大丈夫!1日で基礎から応用までマスター!」みたいな講習を目にすることがありますが、さすがにそれは厳しいと思います。ほとんどエクセルを使っていない人は、PC自体の操作に慣れていないことも多いし、どうしても進行ペースも遅くなりがちです。そうなると、かなりざっくりとした説明で予定している項目をこなすか、または途中までで終えるかという、いずれにしても中途半端になってしまいます。
考え方次第ではありますが、1日で詰め込むよりも、項目を絞って確実に身につけていくほうが、結果的にエクセルを早く使えるようになるかなと思います。
これまでエクセル研修を実施したことがないようであれば、担当者にその旨を伝えていただければ、ベースとなるカリキュラムの選択から一緒に考えていきます。レベル感でお悩みの場合は、日程や実施形式なども含め、まずはお気軽にご相談下さい。